【SS】~ある古書店のはなし~ 第二章 一人の時間
通販、電子決済、電子サービスなど今日では、インターネット網を使った様々なものがある。ただその様な、様々なサービスに疲れを感じる場面が出てくる。液晶パネルよる疲れでは無く、インターネット網そのものにだ。
それらはとても便利なものだ。この古書店でも利用されている。「ぐぐる※」と言う事をすれば誰でも様々な情報が手に入る。それをしなくても様々な人とSNSを利用して時を共にする事も出来る。
ただ、そうなって来ると外部からの情報や刺激を整理する時間が少なくなる。そうなると、不安な状態になる事がある。
その時、三崎は、読書をするか文章を書く。そうする事で一時的にオフラインの状態を作りつつ頭の中を整理する。
これは、オフラインにさえなっていれば電子書籍を読もうがPCで文章を書こうが問題無い。外部の刺激から少し置くことで自分と言うものの整理をつける事が出来る。
三崎は今レジから離れ、売り場の本棚の前に居る。別にサボっている訳ではない。サボった所でこの店の店員は一人しか居ないのだから皺寄せは自分に来てしまう。
では、何故ここにいるかと言うと開店時間より早く来過ぎた為、自分の店の本を立ち読みしているのだ。
もう少し読みたい場合は、自分でその本を購入したり、そのまま自宅に持ち込んで読んだり、客が少ない時にレジでそれを読むのである。
そうして読んでいるうちに意識が本の方に向きそして読んでいるうちに自分の頭の中が整理されていく感覚になる。この様な時間は現代社会に置いてとても大事だなと思える。
2chのSS※も面白いが製本の内容は、とてもまとまっており文章表現も綺麗なので読みやすい。おっと、業務中に危うく本の内容に没頭してしまう所だった。
それから何人かの客が本を購入していった。
そして、閉店後帰宅しさっきの本を読んだ。
※ぐぐるとは、検索するという意味
※SSとは、ショートストーリの略で電子掲示板などに書かれている個人が書いた短編小説
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