【SS】~ある古書店のはなし~ 序盤 世界背景

街の一角に小さな古書店がある。三崎は今日もレジの所に立ち今日の夕食を考えたりしていた。ふと店内を見渡せば客が2~3人居るだけである。店の奥は今時珍しい白熱電球の橙色の光が本を照らしている。
一人の客が1冊の本をカウンターに ...
【SS】~ある古書店のはなし~ 第一章 手づくりの味

この古書店には、毎日来るおばあさんがいる。彼女は始め戸棚に陳列してある本を読んだり、買ったりしていたが次第に三崎に話し掛けるようになっていた。
最初のやり取りは、挨拶だけだった。そのやり取りは3日間ほど続きその後、一言を添 ...
【SS】~ある古書店のはなし~ 第二章 一人の時間

通販、電子決済、電子サービスなど今日では、インターネット網を使った様々なものがある。ただその様な、様々なサービスに疲れを感じる場面が出てくる。液晶パネルよる疲れでは無く、インターネット網そのものにだ。
それらはとても便利な ...
【SS】~ある古書店のはなし~ 第三章 変わったお客さん

ある日の事、うちの店に変わった人が来た。部活の帰りなのだろうか、袴姿の人が店に来た。その人が弓道部なのは、直ぐに分かった。
まず、弓と矢筒を持っている。そして、大抵の武道は試合があったとしても更衣室で着替えをする。